【完走記】第32回サロマ湖100kmウルトラマラソン⑤

※写真は翌日のワッカです。

【完走記】第32回サロマ湖100kmウルトラマラソン⑤

【記録】
10時間26分10秒※100kmマラソンワースト
※フル通過:3時間02分03秒
(前半:3時間38分36秒)
(後半:6時間47分34秒)

【ラップ(5km毎)】
21分39秒→21分11秒→21分28秒→21分25秒
※少し遅いかな…。
21分32秒→21分52秒→21分37秒→21分40秒
※向かい風の中、集団を引っ張る。身体に異変が…。
21分56秒→24分10秒→30分30秒→26分51秒
※トラブル発生。失速開始。
33分29秒→30分23秒→33分42秒→32分40秒
※ただただ耐える。
32分47秒→122分06秒→28分07秒→36分58秒
※低体温症により救護、少し回復して何とかゴール。

余りにも苦しいレースとなってしまった
9年連続9回目のサロマ湖100kmウルトラマラソン。
何とか9回目のゴールを果たし、
いよいよ来年は10回目の完走の称号
「サロマンブルー」を目指すことに。
ゴールした瞬間はホッとした気持ちでしたが、
時が経つに連れ、悔しさばかりが残っています。

今回は第5話。
遂に「天国と地獄の狭間」
のワッカ。
こんな事態に陥ることは予想だにしていませんでした。

※第1話はこちら
※第2話はこちら
※第3話はこちら
※第4話はこちら
※第6話はこちら

80km〜90km(レース中断…(T_T))

遂に残すはワッカのみ。
ただ、身体が冷え切っているのを感じる。

手前のエイドでおにぎりと温かい麦茶を頂く。

エイドのスタッフの方にも、
「残すはワッカのみ!!行ってきます!!」
と自らを鼓舞するように…。

ここで、ワッカから出て来る能城秀雄さんとすれ違う。
一言声を掛け、自分は地獄のワッカへと歩を進める。

木陰を抜けると、猛烈な向かい風と冷たい雨。

「寒い…。寒すぎる…(T_T)」

足元は水たまりが沢山出来ている。
冷たい雨に向かいながら、向かい風に向かいながら、
水たまりに足を突っ込みつつ、まるで地獄絵図と化した
ワッカを進んでいく。

ただ、無心。
何も考える余裕はない。

水たまりに足を突っ込みすぎたせいか、
足の指先に水ぶくれが出来たようだ。
しかも、それが潰れて激痛が走る。
※シューズの選択についてはこちら
(今回は最後まで自分にピッタリ合うシューズが見つからず、
少々妥協をした上での選択となってしまいました…。)

更に、口元と指先が震えてきた。
ちょっとヤバい。
少し足元もおぼつかなくなってきた。

そして何とか85km。
この5kmは32分47秒。

少し行くと、85.5kmのエイドステーション。
ガクガク震えた状態でエイドに辿り着くと、
ひたすら温かい麦茶を飲む。
エネルギーを摂取するために黒糖をつまむ。
それでも一向に身体の震えが止まらない。

それでも前に進もうとすると、
ボランティアの高校生の方がとても心配そうな顔で一言。

「本当に行くんですか?顔色悪いですよ…」

その一言に、レース中断を決意する。

多分この高校生の一声がなければ、
救護を受けずに前に進んでいたかも知れないです…。

「本当にありがとう!!!!\(^o^)/」

このエイドのスタッフの方がとても親切で、
心も身体も温まる対応をして下さった。

温かい麦茶のタンクを湯たんぽ代わりに使わせて頂いたり、
身体が震えて自らで食べられないとみるや、
黒糖やバナナなどを食べさせて頂いたり、
タオルを定期的に交換して頂いたり、

至れりつくせりで、感謝をする一方で、
申し訳無さ過ぎる。
けれど、そんな思いとは裏腹に、
身体の震えは止まらずどうしようもない。

救護を受けていると、
今回の旅に一緒に同行している、佐藤さん、そして玉井さんが
このポイントを通過。
佐藤さんはサブ9、玉井さんはサブ10は狙えそうな感じ。

「どんなに時間がかかっても、ゴールまで行きます!!」

と声を掛ける。

看護師をされているというスタッフの方にも、
「本当に行くつもりですか?」
「止めるのも選択肢ですよ!」
と心配そうに声を掛けて頂く。

それでも、
「今回で9年連続9回目。来年は10回目の完走をしなくてはいけないんです!!」
と理由にならない想いを伝える。

そして、1時間程救護を受けた後、
とても親切にして下さった50代くらいのスタッフの方にも、
「身体が温まるくらいのスピードで走れるなら行ってもいいよ」
という言葉を掛けて頂く。

ワッカの突き当りまでは約4km。
この往復で8km。
ここでまた震えが止まらなくなれば、
本当にヤバイ。

「もし、この先でまた震えてしまったら…」
その恐怖心からなかなかその一歩を踏み出せない。

「最低でも10時間以内では…」
そんなことも一瞬頭を過ぎったけど、
「しっかり9回目のゴールテープを切ること」
に気持ちを切り替える。

そして、約1時間半が経過した時、
遂に出陣の準備をする。

とても親切なことに、
ビニール袋と、雨具を貸して下さった。

ここまで対応してくださるなんて…。
涙が出そうになる。

身体が固まってしまっているので、
エイドの脇で少し身体を動かす。
少し動いていると、身体が解れてきた。

すると、そこに何とサロマンブルーの桂さんが!!
桂さんも身体が冷え切ってしまったようで、暖を取られていた。

「ゴールで会いましょう!!」
と声を掛け合った。


※翌日、釧路空港にて

この地点は85.5kmポイントであるとともに
93kmポイントでもある。

「何とかここまで戻ってきてね!」

と声を掛けて頂き…

遂に再スタート!!

ビニール袋を二重に。
雨具をお借りしたせいか、身体が温かい。

周りに目をやりながら進んでいくと、
エマージェンシーシートに身を包んで震えている
多くのランナーを散見…。

その姿に自らの姿を投影するも、
何もすることが出来ない…。

スピードがぐんぐん上がる。
87kmから88kmの1kmのラップを見てみると、
4分42秒。

ワッカの突き当りにある陸橋も
休養後のためか、然程気にならない。
淡々と通過していく。

折り返すと、お腹が痛くなってきた。
90km手前で少々のトイレの小休止。

そこにいた警備の方にも、
エイドでお世話になったことなどを
聞かれていないのについ話してしまう。

それくらい、これだけ身体が元気になって走れていることが
奇跡に近かった。
温かい救護をして下さったことが本当に嬉しかった。

そして、90km。
この5kmは122分06秒。
スプリットは9時間21分08秒。

いよいよ、10km!!!!!!

90km〜ワッカ出口

90kmを通過し、
先程お世話になった85.5km地点のエイドまで戻ってきた\(^o^)/

「顔色良くなったねぇ!!」
「もう大丈夫だね!!」

と励ましの言葉を頂く。

ゴールまで着ていっていいよ!
と言われ親切心からお借りした雨具も必要ないと判断。
ここでお返しをすることに。

「本当に有難うございました\(^o^)/」

黒糖とバナナ、そして麦茶を頂き、
残り7km!!

まだ身体は動いている。
キロ5分ちょっとでは走れているため、
前のランナーを次々に躱していく。

そして95km。
この5kmは28分07秒。

いよいよ5km…。

ここで一緒に旅をしている大岡さんに声を掛けて頂く。
とても嬉しかった。

「何でこんなところに…?」
「北川さんぽいとは思ったけど、こんなところにいるはずでは…?」

そんなことを言われるも、
「実はこんなことがありまして…」

そんな話をしながら、少しの間並走する。

そして脚が全く動かないから、先に行って下さい!

と言われ、

「ゴールで!!」

という言葉と共に別れを告げた。

少し行くと、50kmの部に出ている酒井さんともすれ違う。

「????」

という表情が印象的だった。笑

遂に苦しんで苦しみ抜いた
ワッカの出口が見える。

やっとここまで…
本当に本当に長かった…。

ふと時計に目をやると10時間10分くらい。

入ったのは6時間40分くらい。

3時間半…。
こんなに長い時間ワッカにいることになろうとは思いもよらなかった。

エネルギーが切れているのが分かったので、
このエイドステーションで最後の
エネルギー補給。
おにぎり、フルーツを補給。

そして…
長かった、長かった今年のサロマ。
いよいよ、残り2kmを残すのみ…。

※第1話はこちら
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※第6話はこちら

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ABOUTこの記事をかいた人

ランニングシューズ選びのプロフェッョナル。履くシューズを変える「だけ」で痛みやトラブルから解放。1000名以上のランナーの足を救ってきた実績を持つ。自身もランナーであり、100kmマラソンのベストタイムは7時間37分。