【完走記】第33回サロマ湖100kmウルトラマラソン⑧

大本命も大本命。
サロマ湖100kmウルトラマラソン。
結果として、辛い辛いレースに。
でも、映画のようなドラマも…。
長くなりそうですが、数回に分けて書いていきたいと思います。
お付き合い下さいますと幸いです。

今回は第8話。
レースもいよいよクライマックス。
「天国と地獄のはざま」ワッカでの出来事を書いています。

第1話はこちら(大会を迎える気持ち〜現地入り)
http://tsukasakitagawa.com/2018/07/01/33th_saroma_1/
第2話はこちら(レース前日)
http://tsukasakitagawa.com/2018/07/02/33th_saroma_2/
第3話はこちら(レース前〜スタート〜10kmまで)
http://tsukasakitagawa.com/2018/07/03/33th_saroma_3/
第4話はこちら(10km〜30kmまで)
http://tsukasakitagawa.com/2018/07/04/33th_saroma_4/
第5話はこちら(30km〜50kmまで)
http://tsukasakitagawa.com/2018/07/05/33th_saroma_5/
第6話はこちら(50km〜70kmまで)
http://tsukasakitagawa.com/2018/07/06/33th_saroma_6/
第7話はこちら(70km〜80kmまで)
http://tsukasakitagawa.com/2018/07/07/33th_saroma_7/
第8話はこちら(地獄と天国のはざま「ワッカ」)
http://tsukasakitagawa.com/2018/07/08/33th_saroma_8/
第9話はこちら(98km〜finish)
http://tsukasakitagawa.com/2018/07/09/33th_saroma_9/
第10話はこちら(ゴール後)完結
http://tsukasakitagawa.com/2018/07/10/33th_saroma_10/

【完走記】第33回サロマ湖100kmウルトラマラソン⑧

◯記録
8時間55分24秒
(前半:3時間49分30秒 後半:5時間05分54秒)
フルマラソン通過:3時間09分37秒

◯ラップ(5km毎)
(スタートまで)4秒
22分18秒→22分30秒(10km:44分49秒)
22分28秒→22分22秒(20km:1時間29分39秒)
22分18秒→22分29秒(30km:2時間14分27秒)
22分29秒→22分40秒(40km:2時間59分36秒)
23分13秒→26分40秒(50km:3時間49分30秒)
36分06秒→33分03秒(60km:4時間58分40秒)
36分02秒→27分20秒(70km:6時間02分03秒)
30分21秒→29分04秒(80km:7時間01分30秒)
28分41秒→30分15秒(90km:8時間00分27秒)
26分29秒→28分28秒(finish:8時間55分24秒)

◯携帯したもの
バッグを2つ用意し、1つはスタート時に。
もう1つはドロップバッグに入れた。
・スタート時
アスリチューン ポケットエナジー:黒3個、白3個
電解質パウダー:5袋
・ドロップバッグ
アスリチューン ポケットエナジー:黒3個、白3個
電解質パウダー:5袋
ロペミン(下痢止め):1カプセル
芍薬甘草湯:2包

◯ウェア等
寒さにめっぽう弱い。
後半は寒くなる可能性がないこともない。
今回はサロマンブルーを意識し、青色の衣装に統一。
・キャップ:adidas
・アンダーウェア:SHANI BM-70n
http://www.shani.co.jp
・Tシャツ:2016年完走Tシャツ
・ショートタイツ:adidas
・ゲーター:ZAMST LC-1
・ソックス:ZAMST HA-1
https://www.zamst.jp
・シューズ:adizero takumi ren boost 3 W 24.0cm
https://shop.adidas.jp/model/KCD33/

「地獄と天国のはざま」

今年もここまでやってきた。
「地獄と天国のはざま」のワッカ。

残り20km。されど20km。
この20kmを走りきれば、歓喜の瞬間が訪れる。

でもこの20km。
果てしなく長く感じる。

何もない一本道。
景色は素晴らしいけど、
80km走ってきた身体には、
苦しみの方が遥かに大きい。

「修行」と言っても過言ではないかもしれない。
しかも、小刻みなアップダウンがある。

この道程を9km行って、9km戻ってくる。
なかなか、折返しに到達しない。
精神的にとても苦しい「ワッカの往復」…。

10回目のワッカ

80kmを過ぎると、残りはワッカを残すのみ。
「やっとここまで来た!!」
と思わず声が出る。

まだワッカに入った当初は青空が広がっていて、
オホーツク海がとてもキレイに見える。
絶景ではあるが、この往復をしなければ歓喜の瞬間は訪れない。

ただ、45km〜60kmのような苦しさはない。
脚は動かないけど、
止まりそうな感じではない。

ペースもキロ6分を切っていることに、少しだけホッとする。
エイドで長居さえしなければ、9時間は切れそうな感じ。

「いつ止まってもおかしくない…」
と思っていた中盤からすれば身体の状態は良くなっていた。
苦しくも長いワッカの修行に耐えるのみ…。

81km地点を過ぎて、ふと前を見ると、
前方に1人のランナーが歩いていた。

共に10年前からサロマに出て、
お互い10年連続のサロマンブルーを目指す女性ランナー。
75km手前で元気に抜かしていった元気な姿からすると、
かなりキツそうだった。

少し昔話を…

10年前、初めてサロマに行った時、伝がなかった。
横浜で仲が良かった友達が札幌に転勤となり、
その友達が札幌のとあるコミュニティのメンバーだった。

その札幌のメンバーとご一緒させて頂き、総勢15名程。
そのメンバーでサロマに行ったのが、最初だった。

それから何度かそのメンバーでサロマに行ったものの、
ここ数年は別々に行動をし、そのメンバーでサロマに
行くことはなくなっていた。

もちろん、その中の一部の仲間とは
時々会って飲んだり走ったりはするものの、
当時のような感じでサロマで行動を共にすることはなくなっていた。

初めてのサロマから10年。
当時のメンバーの中で唯一10年連続の完走を目指すのは、
その女性ランナーと自分だけ。

共にサロマンブルーを目指し、
10年連続のサロマへ乗り込んできた。

話は脱線したが、そんな経緯が…。

共に10回連続10回目のサロマ完走を目指す

正直こんな展開になろうとは予想だにしていなかった。

そもそも持ちタイムは1時間半くらい違う。
当然目指していたタイムも全く違う。
これまでのサロマでも並走したことはない…笑

でも何故かお互いにサロマンブルーがかかった
このタイミングでの並走。
とても勇気づけられたし、元気をもらった(^o^)

下り坂で置いていかれ、上り坂で自分が追い付く…。
そのパターンの繰り返し…笑

そんな展開をひたすら繰り返す。
当然苦しさは半減する。

1人で走るのと、2人で走るのとではわけが違う。

そして、前からも知り合いのランナーとエール交換。
そんな仲間からも力を頂く。

そして、85km。
6時間32分25秒。
この5kmは30分21秒。
向かい風の中でのこのタイムに少し胸を撫で下ろす。

ここでまた1人、仲間のランナーが追い付いてくる。
「ウルトラプロジェクト」で
お世話になっている新澤英典さんだ。

いつか追い付かれると思っていたけど、
やっぱり追い付かれたか…笑

そんな3人でのつば競り合いが始まる。
「最低でも9時間は切りたい」
想いは一緒だった。

抜きつ抜かれつ、それぞれの力を貸し借りしながら…。

そして、いよいよ壁のように立ちはだかる橋が見える。
ここを超えると折返しだ。

あとは戻るだけ…。

いよいよ折り返し

ここを折り返すと、風は追い風に変わる。
神風か!?笑

下り坂を利用してペースを上げる。
そして、いよいよ90km。

通過は8時間00分27秒。
この5kmは30分15秒。

おおよそのラップを見ると、
5分30秒/kmを切るくらいで進んでいた。

この調子、この調子。
何とか維持して…。

折り返すと、たくさんの知り合いのランナーが。
声をかけて下さる。
本当に嬉しい。
失速したことは残念だけど、これもまたサロマの醍醐味。

中には
「サロマンブルーおめでとう!!」
という声も…笑

この間も励まし合いながら進んでいく。
折り返してからは、少し自分が前に出るような形で。

身体は一向に動かないけど、キツくてどうしようもない感じでもない。
ただ、淡々とゴールを目指す。

「1人で走っているわけではない」

ことがとても勇気づけられたし、
挫けそうな心を保てていた。

ただただ、10回目のゴールだけを考えて
ただひたすらに進んでいく。

そして、95kmを通過。
8時間26分56秒。
この5kmは26分29秒。

9時間切りまでは少し貯金が出来た。
大幅にペースダウンしなければ…。

残り5km…

「9時間は切れるよね?」

とその女性ランナーから何度も聞かれる。

「このペースで行けば、大丈夫!!」

最後の急坂を上ると、残り4km。
ワッカの出口が近付いてきた。

ここまで自分が少し前を走っていた感じだったけど、
ここで彼女はスパートをかける。

全くついていけない。
残っている力の差か…。
タイムへの想いの差か…。笑

「ゴールで会おう!!」

と声を掛けると、姿は見えなくなった…笑

そして、いよいよワッカの出口へ。

エイドのボランティアの方から

「おかえり!」
「お疲れさま!」

と声を掛けられる。
ちょっと泣きそうになる。

時計を見ると、9時間までは余裕がある。
最後のエイドの味をしっかり噛み締めエイドを出る。

いよいよ…。

歓喜の瞬間まで、
サロマンブルー達成まで、
あと2km…。

第1話はこちら(大会を迎える気持ち〜現地入り)
http://tsukasakitagawa.com/2018/07/01/33th_saroma_1/
第2話はこちら(レース前日)
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第3話はこちら(レース前〜スタート〜10kmまで)
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第4話はこちら(10km〜30kmまで)
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第5話はこちら(30km〜50kmまで)
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第6話はこちら(50km〜70kmまで)
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第7話はこちら(70km〜80kmまで)
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第8話はこちら(地獄と天国のはざま「ワッカ」)
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第9話はこちら(98km〜finish)
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第10話はこちら(ゴール後)完結
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ABOUTこの記事をかいた人

ランニングシューズ選びのプロフェッョナル。履くシューズを変える「だけ」で痛みやトラブルから解放。1000名以上のランナーの足を救ってきた実績を持つ。自身もランナーであり、100kmマラソンのベストタイムは7時間37分。